イラク開戦支持の皮肉

北朝鮮核兵器の原料となるウラニウムリビアに売っていたことが明らかになり、その分析も報道されている。
http://www.nytimes.com/2004/05/24/politics/24asse.html

小泉がブッシュのイラク開戦を支持したのは、とにかくブッシュのご機嫌をとって忠臣ぶりを発揮することが、北朝鮮(さらに中国も?)の軍事的脅威に対する最大の備えになると考えたためらしい。「国連がいざというときに頼れますか?米国との同盟が日本の安全にとって何よりも重要でしょう」という発言も伝えられている。

しかし、今のブッシュ政権は完全にイラクに足をとられてしまい、北朝鮮に対してまったく動きがとれなくなっている。武器を用いた脅しは、実際に武器を使用するよりも、使うぞ使うぞとちらつかせているときの方が効果がある。実際、一昨年の金正日は、アメリカによるイラク制裁の動きに反応して小泉をもてなさざるを得なかった。今はすっかり余裕をもっており、日本を朝貢国扱いである。

小泉は、なんとしてもブッシュのイラク開戦を思いとどまらせるように最大の努力を行なうべきであった。極東の安全保障を米国に依存するのだったら。